CTと聞くと、病院にある医科用CTのような仰向けになって撮影する装置を思い浮かべる方も多いでしょう。それに対し歯科用CTは、立位や座位で撮影を行います。撮影にかかる時間もわずか数十秒と、医科用に比べて圧倒的に短時間で済むのが特徴です。
また患者さまにとって最も気になるのは、CT撮影時の被ばく線量ではないでしょうか。これは歯科用CTの場合、医科用の8分の1~50分の1程度と低量です。東京~ニューヨーク間を飛行機で往復する際に受ける被ばく線量よりも少ないため、安心して歯科用CTでの検査を受けていただけると思います。
従来の歯科用X線(パノラマレントゲン)写真は、平面的な画像です。歯やあごの骨の状態をおおまかに確認したい時にはそれでも十分ですが、インプラント治療・親知らずの抜歯などで、精度の高い情報が必要な場合には心もとないのが現実です。
それに対し歯科用CTは、あごの骨の厚み、高さ、歯の根の先端からあごの骨の中にある神経・血管の管までの距離などについて、詳細な情報の取得が可能です。当院では従来の歯科用X線に加え、歯科用CTを導入することで、より安全かつ精密な治療のご提供を実現しています。
歯科用CTを導入していない歯科医院において精密な検査が必要となった際には、大学病院や総合病院などの大きな医療機関に行っていただかなくてはなりません。しかしそういった病院はご自宅から距離があったり、待ち時間が長かったりと、どうしても不便な面が生じがちです。
かかりつけ医に歯科用CTがあればそのような不便はなくしっかりと患部の状態を確認でき、より適切な診査診断や治療が行えます。その結果、もし自院での対応が難しいと判断した場合には、状態に応じて近隣の口腔外科などへの紹介も可能です。
前述のように歯科用CTは医科用のものに比べて被ばく線量が圧倒的に少なく、撮影時間も数十秒程度と短めです。そのためお体へのご負担を抑えながら、より精度の高い診査診断が行えます。
なお多くの場合、歯科用CTによる検査には健康保険が適用されます。費用面のご負担が少なく済む点も、患者さまにとってはうれしいポイントではないでしょうか。
※インプラント治療など、自費診療に関する診査診断の場合は保険適用外です。
歯科用CTは従来の歯科用X線(パノラマレントゲン)写真に比べ、多くの情報を得ることが可能です。3D画像で360度あらゆる角度から歯やあごの骨の状態を確認でき、インプラント治療をはじめとするさまざまな外科処置などにおいて、より高い安全性を確保できます。これは同時に、治療精度の向上にもつながります。
歯科用CTが活用できる例は、以下の通りです。
親知らずでも、まっすぐ生えていたり神経・血管の管から距離があったりする場合は、歯科用CTでの撮影を行わないケースがほとんどです。
歯科用CTを用いて精密検査をするケースが多いのは、あごの骨の中に親知らずが埋まっている場合や、従来の歯科用X線(パノラマレントゲン)写真で見て、明らかに歯の根の先端が神経の管に近いことがわかった場合などです。
多くのケースで健康保険が適用されます。ただしインプラント手術など自費診療に関わる検査では、基本的に適用されません。なお自費診療で歯科用CTによる検査を行う場合の費用は、医院によって異なります。
歯科用CTは、従来の歯科用X線(パノラマレントゲン)ではわからなかった詳細な情報を得られる機器ですが、すべての歯科医院で導入しているわけではありません。実際、現在日本における歯科用CTの導入率は10~20%程度と言われています。
当院のように歯科用CTを導入している歯科医院であれば、親知らずの抜歯や外科処置の際に、より的確な診査診断と治療が可能です。歯科医院を選ぶ際には、検査設備について事前にホームページなどで確認することをおすすめします。
市原市で歯科用CTを導入している歯科医院をお探しの方は、五井駅近くの「いのまた歯科」へどうぞ。精密な診査診断で、一層安心して歯科治療を受けられます。
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午後:14:00~18:30
▲:14:00~18:00
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休診日:水曜・日曜・祝日