ナイトガードとは、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによる、歯やあごへの負担を軽減するためのマウスピース型の装置です。上あごに装着し、咬合力(噛む力)を分散させることで歯やあごへのダメージを防ぎます。
歯ぎしりや食いしばりは、歯の摩耗や破折、知覚過敏、歯周病、顎関節症(がくかんせつしょう)などのリスクを高めてしまうものです。その強さに応じた硬さのマウスピースを選ぶ必要があります。
特に睡眠中に無意識に行われる癖のため、自力で止めることは難しく、放置するとさまざまなトラブルにつながることも。だからこそ、ナイトガードなどの装置を用いた歯やあごの保護が重要なのです。
歯の表面の硬い層(エナメル質)が削れ、冷たいものに敏感になります。知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。
歯ぎしりによって歯が揺さぶられると、歯を支えるあごの骨である歯槽骨(しそうこつ)が少しずつ減ってしまい、歯周病が進行しやすくなります。
顎関節(がくかんせつ)や咬筋(こうきん:噛む筋肉)に負担がかかり、あごの開閉時の痛みやガタつき、顎関節から雑音が生じるようになります。
強い力がかかり続けることで、歯の表面にひび割れが生じたり、欠けたりすることがあります。歯根(歯の根の部分)が割れると、抜歯が必要になることも少なくありません。
強い横揺れで被せ物が外れたり、セラミックの場合は割れたりすることがあります。
強い噛みしめや歯ぎしりなど、過剰な力が長期間加わることで、あごの骨が発達し、上あごや下あごの内側に骨の隆起ができることがあります。
通常は特に問題ありませんが、入れ歯を作る際に邪魔になる場合があり、その際は削る処置が必要なケースも…。
当院では、歯ぎしり対策のナイトガードを保険適用で作製できます。3割負担の場合、約3,000円と比較的リーズナブルな価格で歯やあごを保護する対策が可能です。
歯ぎしりの程度や噛む力に応じて、2種類の硬さのナイトガードをご用意しています。初めての方には柔らかめの素材で作製し、睡眠時の装着に慣れていただきます。
もしすぐに穴が開いてしまうような強い歯ぎしりがある場合は、より耐久性のある硬めの素材に作り直しも可能です。
患者さまの歯型をとり、約1週間後にナイトガードをお渡しできます。毎日のお手入れも簡単で、起床後にナイトガードを水と歯ブラシで洗うだけです。臭いや変色を防ぐために専用の洗浄剤を併用すると、より清潔に保てます。
継続した使用により、歯や顎関節(がくかんせつ)への負担を軽減し、様々なトラブルを未然に防ぎましょう。
当院では大人の方の場合、お口の状態に応じて、1〜6か月に1度の定期検診を推奨しています。定期検診の際は、ナイトガードをお持ちいただき、状態をチェックします。
継続した使用により、ナイトガードには変色や摩耗が生じることも。特に変色や穴が開いている場合は、タイミングを見て作り直しをおすすめします。
また、歯ぎしりが強い方には、強度のある硬めの材質で作製する場合もあります。
お口の状態は日々変化するもの。定期的な検診で状態を確認し、必要に応じて作り直しや調整を行えば、ナイトガードは快適に使用し続けられます。
はい、ナイトガードは健康保険が適用されます。3割負担の方の場合、約3,000円で作製できます。
朝起きたら水道水でしっかり洗ってください。柔らかめの歯ブラシを使って洗うこともできますが、歯磨き粉をつけるのはNGです。
また変形につながるので熱湯消毒も避けてください。マウスピース用の洗浄剤を使用してつけ置きすれば、臭いや汚れを軽減できます。
ナイトガードが黄色く変色してきた、すり減ってきている、穴が開いてしまったなどの状態が見られたら作り直しの時期です。作り直しの適した時期をお伝えできるので、定期検診の都度、お持ちいただければと思います。
歯ぎしりや食いしばりの治療ができる歯科医院をお探しなら、市原市・五井駅近くの「いのまた歯科」へご相談ください。「ナイトガード(マウスピース)」を保険適用で作製します。
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午前 | ● | ● | ─ | ● | ● | ● | ─ |
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午前:9:30~12:30
午後:14:00~18:30
▲:14:00~18:00
※毎月第一(または第二)日曜は矯正歯科診療日です。
休診日:水曜・日曜・祝日